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MacWhisperとAqua Voiceを比較:ローカル文字起こしかクラウド音声入力か

MacWhisperとAqua Voiceを、ローカル・クラウド処理、音声入力、ファイル文字起こし、料金、対応端末、向く使い方で比較します。

執筆 tsuvic公開 読了約6分

MacWhisperとAqua Voiceは、どちらもMacで声を文字にできます。ただし、選ぶ基準は認識精度だけではありません。MacWhisperは文字起こしを中心にしたアプリで、通常の文字起こしはローカルモデルを使ってMac上で処理できます。Proの直接ダウンロード版では、Mac全体の入力欄へ音声入力する機能も使えます。Aqua Voiceはクラウド前提の音声入力サービスで、今開いているアプリへ話して書く作業に重点を置いています。

録音済みのファイル、会議、オフライン処理、買い切りのMacライセンスが重要なら、MacWhisperの方が条件に合いやすいです。メール、メモ、AIプロンプトなどをその場で話して入力し、Mac・Windows・iPhoneを一つのアカウントで使いたいなら、Aqua Voiceの方が分かりやすい選択です。

以下は2026年8月13日に、MacWhisper公式サイトと公式サポート、Aqua Voice公式サイト、FAQ、プライバシーポリシーを確認した内容です。両社が公開するベンチマークは測定条件が異なるため、製品間の精度順位には使っていません。

判断軸 MacWhisper Aqua Voice
中心の用途 ファイル・会議・アプリアudioの文字起こし+音声入力 アプリ横断のリアルタイム音声入力
基本の文字起こし処理 端末上のローカルモデル クラウド、インターネット必須
Mac全体への音声入力 直接ダウンロード版Pro 無料の初期1,000語から利用可能
対応環境 MacWhisperはMac。別製品経路のWhisper TranscriptionがmacOS/iOS macOS、Windows 10/11、iPhone
言語 文字起こし100言語以上 49言語を掲載、言語自動判定あり
無料利用 Freeは無期限。システム全体の音声入力はPro 初回1,000語、カード不要
主な有料経路 Pro 64ユーロの買い切り、lifetime updates Pro 月10ドル、年払いは月換算8ドル
録音済みファイル・会議 中心機能 中心用途ではない

ローカル処理が必要なら最初に答えが分かれます

MacWhisperの公式プライバシー説明では、通常の文字起こしはデフォルトでMacまたはiOS端末上で行われます。WhisperやParakeetなどのモデルを端末へダウンロードし、ローカルでファイルを処理するため、その経路では文字起こしデータが端末外へ出ません。

一方、MacWhisperでもクラウド機能を選べば通信は発生します。Groq、ElevenLabs、Deepgramなどのクラウド文字起こしを使う場合は音声が各プロバイダーへ送られ、クラウド翻訳やAIプロンプトでは文字起こし結果が選んだサービスへ送信されます。OllamaやLM StudioのようなローカルAIを選ぶ経路もあります。つまり「MacWhisperなら何をしても完全ローカル」ではなく、使う機能ごとに処理先が変わります。

Aqua Voiceは設計が違います。公式FAQはクラウドベースでインターネット接続が必要と明記しています。Privacy Modeをオフにしている場合、プライバシーポリシー上は製品改善のため文字起こしデータが保存されることがあります。Privacy Modeをオンにすると文字起こしの保持は止まりますが、音声認識そのものがオンデバイスへ切り替わるわけではありません。

録音を端末外へ出せないことが必須条件なら、MacWhisperのローカル経路が直接その要件に合います。クラウド処理を許容できるなら、次は実際の入力作業で比較した方が判断しやすくなります。

その場で話して書くならAqua Voiceの設計が直接的です

Aqua Voiceは、今フォーカスされている入力欄へ話して文章を入れる用途が中心です。無料のStarterでもシステム全体の音声入力を試せます。ProではAvalonモデル、カスタム辞書の上限拡大、Custom Instructionsなどが追加されます。言語の自動判定や文脈を使った整形も、現在の製品説明で前面に出ています。

MacWhisperにもシステム全体の音声入力がありますが、公式サポートでは直接ダウンロード版のPro機能として案内されています。現行の機能表では、Freeの文字起こしに対して、Proで高品質なシステム全体の音声入力、文法改善、AIプロンプト、アプリ別プロンプトが追加されます。

そのため無料版の試し方も違います。メール、メモ、プロンプト、ドキュメントを話して書く作業が目的なら、Aquaは最初の1,000語でそのまま本番に近い流れを試せます。MacWhisperはFreeでまず文字起こし側を確認し、Mac全体への音声入力が購入理由なら最初からPro価格を含めて判断した方が正確です。

Aquaの無料枠と月払い・年払いはAqua Voiceの料金ガイドで整理しています。MacWhisperは直接ダウンロード版とApp Store版で課金経路が違うため、MacWhisperの料金ガイドで分けて確認できます。

録音済みの音声を扱うならMacWhisperの守備範囲が広いです

MacWhisperはライブ音声入力だけの製品ではありません。公式サイトには、ドラッグ&ドロップによるファイル文字起こし、アプリ音声の取得、YouTube、Podcast、複数ファイルの一括処理、話者認識、字幕書き出し、会議録音、監視フォルダ、外部ワークフロー連携が並んでいます。

これらは、すでに存在する音声や動画を処理する仕事で効きます。会議録画、インタビュー、ボイスメモ、動画ファイルなどが入力になるなら、音声入力とは別の文字起こし作業まで一つのアプリで扱えます。

Aqua Voiceの公開製品は、現在の入力欄へ声で文章を書く方向へより集中しています。そこが使いやすさにつながる一方、MacWhisperのようなファイル文字起こしワークスペースを置き換える製品ではありません。

午前中にインタビュー音源を文字起こしし、午後にドキュメントへ直接音声入力する、といった両方の作業を一つにまとめたいならMacWhisperが合います。ほとんどの音声が「今、文章を書くために話す声」ならAquaの範囲で十分です。

64ユーロの買い切りと月額課金は同じ尺度ではありません

MacWhisperの直接ダウンロード版Proは、現在1個人ライセンス64ユーロの一回払いで、公式サイトはlifetime updatesを含むと案内しています。Freeは月額なしで継続利用できます。App Storeの「Whisper Transcription」は別の配布・課金経路で、週・月・年のアプリ内サブスクリプションがあります。64ユーロのライセンスとApp Store課金を同じものとして比較しない方がよいです。

Aqua Voiceは最初の1,000語を無料で使え、Proは月払いなら月10ドル、年払いなら月換算8ドルです。現行プランではProは語数無制限です。.eduメールの条件を満たす学生には70%割引も案内されています。ProアカウントはDesktopとiOSで使え、辞書や設定が端末間で同期されます。

料金モデルの単位が違うため、無理に一つの数字へ換算する必要はありません。MacWhisperの直接ダウンロード版はライセンス購入、Aquaは継続するサービス利用です。64ユーロを架空の「何語分」に置き換えたり、Aquaの無制限利用を所有権のように扱ったりすると判断を誤ります。

Macの文字起こしツールを何年も使う予定で、継続課金を避けたいならMacWhisperの料金構造は明確な特徴です。Mac・Windows・iPhoneを一つのアカウントで使う方が重要なら、Aquaのサブスクリプションの方が端末構成に合います。

端末の広さはAqua、文字起こし作業の広さはMacWhisperです

AquaはmacOS、Windows 10/11、iPhoneを公式にサポートしています。一つのProアカウントでDesktopとiOSを利用できるため、Macだけでなく職場のWindowsやスマートフォンでも同じ音声入力環境を使いたい人には分かりやすい構成です。

MacWhisperの直接ダウンロード製品はMac向けです。Good SnoozeはMac App StoreとiOS App Storeで「Whisper Transcription」も提供していますが、公式サポートでは別の配布・ライセンス経路として扱われ、利用できる高度な機能にも違いがあります。Macの任意のテキスト欄への音声入力、会議検知、広いAIプロバイダー連携、ボリュームライセンスは直接ダウンロード版MacWhisper側の機能です。

したがって「MacWhisperはiPhoneでも使える」とだけ書くと不正確です。iOSには同じ開発元のWhisper Transcriptionがありますが、64ユーロのMac向け直接ダウンロードライセンスがそのまま一つのクロスプラットフォーム契約になるわけではありません。端末横断の分かりやすさではAquaが優位です。

音声そのものを処理する仕事ならMacWhisperが向きます

次の条件が購入理由なら、MacWhisperの方が適しています。

  • ファイルをローカルまたはオフラインで文字起こししたい
  • 会議、インタビュー、Podcast、動画、アプリ音声を日常的に処理する
  • 一括処理、話者認識、字幕、監視フォルダ、CLIやワークフロー連携が必要
  • MacのPro機能を継続課金ではなく一回払いで使いたい
  • クラウド文字起こしやAI機能を使うときだけ、データを外部へ送る経路を自分で選びたい

これらは音声入力アプリに付いた周辺機能ではなく、MacWhisperの中心機能です。検索の出発点が「すでにある録音を処理したい」なら、Aqua Voiceは比較対象としてそもそもカテゴリが少し違います。

アプリへ直接話して書く作業ならAqua Voiceが向きます

次の条件が中心なら、Aqua Voiceの方が合わせやすいです。

  • 無料の試用段階からシステム全体の音声入力を試したい
  • Mac、Windows、iPhoneを一つのアカウントで使いたい
  • 言語自動判定、Avalon、Custom Instructions、大きなカスタム辞書が文章入力に必要
  • クラウド処理を許容でき、文字起こし保持が気になる場合はPrivacy Modeを設定できる
  • 録音ファイル管理より、現在のアプリへリアルタイムに文章を入れることが主目的

ローカル処理が必須ではなく、録音済みメディアの文字起こしも不要なら、Aquaの狭い製品境界はむしろ選びやすさにつながります。

最後は「音声がどこから来るか」で決めると迷いません

比較するときは、音声がすでにファイルや会議として存在しているのか、それとも現在のアプリに文章を入れるためだけに今から話すのかを先に分けてください。

既存の録音、ローカル処理、広い文字起こし機能が必要ならMacWhisper Freeから試し、システム全体の音声入力や高度な機能が必要ならProを検討する流れが自然です。複数端末でのリアルタイム音声入力が中心なら、Aquaの初期1,000語で普段使う入力欄を実際に試してから、Proの継続課金を判断できます。

相互比較の機能が不要で、対応するMac上で日本語または英語を音声入力できれば十分なら、より範囲の狭い選択肢もあります。TalkTalkTypeの現行プランは料金ページで確認できます。ただしTalkTalkTypeもクラウド処理なので、ローカル処理が必須なら代替にはなりません。

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