Notionは書き始めやすい一方、長い文字起こしをそのまま入れると、後から読みにくいページにもなりやすい場所です。音声入力は、急いで打つより多くの背景や判断を残せます。しかし、話した内容が一つの長い段落になれば、それだけで使えるノートになるわけではありません。
Notionでは、音声で変化する内容を残し、ブロックで形を作るのが実用的です。説明、観察、判断は話す。見出し、チェック項目、正確な名前や日時はキーボードで整える。この分担なら、思考を止めずに入力しながら、ページの読みやすさも守れます。
入れたい場所のブロックへカーソルを置く
Notionのページはブロックの組み合わせです。通常の文章、見出し、リスト、引用、コールアウトなどは、それぞれ別のブロックとして扱われます。Notion公式ヘルプでも、ブロックは後から種類を変えたり、並べ替えたりできると説明されています。
新しいページでは、まずタイトルをキーボードで入力します。次に本文用のブロックを作り、その中へカーソルを置いてから話します。ページタイトル、データベースのプロパティ、複数の本文を一度の録音へ混ぜない方が安全です。用途が違う欄は、間違ったときの影響も直し方も異なります。
入力先を先に決めておけば、返ってきた文章がどこに入ったか迷いません。修正もそのブロックの中だけで済みます。
内容は話し、構造はスラッシュコマンドで作る
NotionにはMarkdownショートカットとスラッシュコマンドがあります。/を入力するとブロックメニューが開き、見出し、To-do、箇条書きなどへ切り替えられます。書式の指示を文章の中で読み上げるより、これらの操作をキーボードで行う方が確実です。
実際には次のように分けます。
- アイデア、理由、会議中の観察、下書き本文は話す
- 内容の役割が変わるところで見出しやTo-doブロックを作る
- URL、ファイル名、数式、正確な引用は貼り付ける
- 全体が見えてからブロックを移動したり種類を変えたりする
たとえば、背景説明を本文ブロックへ話し、次の行でTo-doブロックを作って担当作業を入力します。別の話題へ移る前には見出しを置きます。録音時間ではなく、仕事の意味に沿ってページが分かれます。
話す目的が変わったら録音を切る
話している本人には、長い説明の着地点が分かっています。後から読む人には、完成した文字しか見えません。
次の境目ではOption+Spaceを離し、新しいブロックへ移る方が読みやすくなります。
- 観察から解釈へ移る
- 背景から判断へ移る
- 判断から次のアクションへ移る
- 会議の話題が変わる
- 個人メモから共有用の文章へ移る
一文ごとにブロックを分ける必要はありません。後で意味を取り違えやすい境界だけを残します。六つの役割を持つ一つの長文より、役割が分かる六つのブロックの方が編集しやすくなります。
一文字の違いが重要な情報は入力する
音声は意味や経緯を残すのに向いています。一文字違うだけで結果が変わる情報には向きません。
次の内容は入力または貼り付けます。
- ページ名、データベース名、プロパティ名
- 人名、会社名、製品名
- 日付、時刻、タイムゾーン、金額、割合
- URL、メールアドレス、ID、ファイルパス
- コード、数式、コマンド
- 契約や規定上、一字一句を保つ必要がある表現
「移行作業の開始時刻は」と話し、22:30 JSTだけを入力してから続きを話す方法も使えます。説明の流れは保ちつつ、重要な記号を音声認識の推測に任せません。
TalkTalkTypeは入力を助けるが、ページ設計までは決めない
TalkTalkTypeはOption+Spaceを押している間録音し、元のフォーカスがあった入力欄へ文章を戻します。Notionのページを開いたまま、現在のブロックへ下書きを入れられます。
Cleanは内容、順序、口調を保ちながら軽く整理します。Rawは言い直しを含む、より完全な文字起こしを残します。ただし、今の文章を見出し、チェックリスト、コールアウト、データベースの値のどれにすべきかは判断しません。それはNotion側で行う編集です。
ブロックを選ぶ、一つの目的を話す、名前と数字を確認する、次のブロックを作る、という順番が安定します。Macのすべてのアプリで使える音声入力では、フォーカスした入力欄への返却とクリップボードへの切替を説明しています。
音声処理とNotionの共有設定を別々に確認する
Notionのページは、個人だけのページ、チーム共有、ゲスト共有、Web公開のいずれにもなり得ます。入力方法が音声になっても、ページの権限は変わりません。
パスワード、APIキー、アクセストークン、本番環境の認証情報、ページへ保存すべきでない顧客情報は話さないでください。文字がNotionへ届く前は音声入力ツールの処理経路を確認し、届いた後はワークスペース、ゲスト、公開範囲を確認します。
Notion公式のプライバシーとセキュリティ資料は、保存されたワークスペースデータの扱いを説明しています。別の音声入力サービスを使う場合、録音と文字起こしには別の経路があります。二つを一つの仕組みだと考えない方が安全です。
説明を削ってしまうときに音声を使う
ページタイトルや短いステータスなら、キーボードの方が簡単です。音声入力が役立つのは、考えはあるのに、打っている間に理由や条件を省略してしまう場面です。
入力先のブロックを決め、一つの目的を話し、正確な値を入力し、役割が変わるところで分けます。最後は文字起こしではなく、Notionのページとして読み直します。
目的はNotionを早く埋めることではありません。考えを十分に残しながら、他の人がたどれるページにすることです。